留学生の場合、日本に留学するにあたり、自分で受験や入学のための渡日費用、入学料、授業料、生活費などを支払うことが可能な方はごくわずかでしょう。また、博士課程の留学を検討するにあたり、学業とは別に働きながらそれらを支払う方法をとることは、お勧めできません。ここでは、日本国の留学生奨学金制度である文部科学省国費留学生となり総研大を受験をする場合の国費留学生の簡単な説明をします。
海外からの出願で国費留学生の募集には2つの大きな区分けがあり、1つは大使館推薦といい、もう1つは大学推薦といいます。
I.大使館推薦
外国にある日本の大使館・総領事館が現地で募集と試験を行い、留学生を文部科学省に国費留学生として推薦します。 | |
・大使館推薦 | (種類:研究留学生) 修士課程、博士後期課程、博士5年一貫課程 それぞれの前段となる研究生期間を含みます。3月頃募集、翌年4月渡日、各国の日本大使館で案内されます。 |
II.大学推薦
大学から文部科学省に留学生を国費留学生として推薦します。 | |
1.特別枠 | 総研大全体では、国際大学院コース 博士後期課程のみ9人 入学前の日本語研修生・研究生としての期間はありません。 KEK研究科3専攻は、そのうち博士後期課程2人が国費確定枠です。 12月~1月に募集し、10月渡日・入学です。 |
2.拠点枠 | 総研大枠として、KEK3専攻は日中拠点高エネルギー物理博士後期課程(前段となる研究生期間を含む)に1人まで推薦できますが確定枠ではありません。 入学前の日本語研修生・研究生で希望者は受講可能です。 12月~1月に募集し、10月渡日です。 |
3.一般枠 | (種類:研究留学生) 修士課程、博士後期課程、博士5年一貫課程 それぞれの前段となる研究生期間を含みます。 特に大学別に配分枠はなく、大学から文部科学省に国費留学生を推薦するものです。 入学前の日本語研修生・研究生で希望者は受講可能です。 12月~1月に募集、10月渡日。 |
*大使館推薦と大学推薦を併願することはできません。 |